たまひよ

日中、寝転がっていることの多い、0~3カ月の赤ちゃん。だからこそ、気をつけてあげたいのが“ダニ”。アレルギーの原因になり得るので、産前から対策をしてあげたいですね。家庭内のダニ対策や環境整備に詳しい、NPO法人東京アレルギー・呼吸器疾患研究所の白井秀治さんに話を聞きました。


ハウスダストはアレルギーの発症の一因。ダニの死骸やフンを吸って、ぜんそくを起こすことも


平成28年の厚生労働省の報告によると、今や日本の人口の約半分にあたる人にアレルギーがあると報告されています。

このアレルギーを起こす原因になるものとして、ポピュラーなのがハウスダスト。ハウスダストには、ダニ(チリダニ)の死骸(しがい)やフンが多く含まれています。

ダニは人が快適と感じる暖かさや湿度と、人のあかやフケが大好きなので、私たちの身近に潜んでいます。しかも、ダニは、生きているうちは大きくて空気中に舞い上がりにくいのですが、死骸やフンは軽く、ほこりとして空気中に舞い上がりやすく、人が吸い込んで鼻や気管支(きかんし)の奥に入ります。これが気管支ぜんそくやアレルギー性せい鼻炎(びえん)などを引き起こす原因になるといわれており、アトピー性皮膚炎がある人だと、その症状が悪くなることがあります。

なお、ダニ対策では、子を増やす「生きているダニ」の除去と「死骸やフン」の除去の両方を行うことが大切です。


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