「たまひよ」アプリユーザーに「嬉しい!笑った!悲しい!怒った!あなたの美容院エピソードを教えてください」と、アンケート調査。たくさんのエピソードが集まりました。圧倒的なヘアケア知識を持ち、美容記事の執筆や市販シャンプーの企画や開発などを手掛ける美容師のりょうさんに伺いました。
美容師さんにモヤッと&イラっとエピソード
「『ショートが似合いますよ』と、美容師さんに言われたので、思い切ってバッサリ切ってみたら全然似合わなかった。美容師さんも気まずそうだった…」(まるこ)
「特にスタイリングをせずに初めての美容院に行ったら、黒髪&カジュアル系の服装もあって“おしゃれに興味のない人”認定されたようで、カット中にずっと『もっとこうすればおしゃれになるよ!もったいない!』などと講釈されて面倒だった」(はる)
「髪の巻き方やセットの仕方など、髪にまつわる情報を教えてもらうのが好きで、ずっと通っていた美容院がありました。しかしだんだんと『美容情報が好きですよね!』として、オイルやドライヤーなどの営業トークが増えてきてモヤモヤ。お店をかえました」(いち)
「昔話になりますが、ずーっと通っていた美容院がありました。美容師とも遊びに行くくらい仲良しになりましたがある時、予約していたのにも関わらず何も言われず1時間以上待たされ、軽く『ごめーん』と、笑ってきてイラッ。そこから行くのもやめて、連絡先もブロックしました」(もこもこ)
「カラー専門店でトリートメントも合わせて高いお金払ったのに、根本と毛先で色というか濃淡が違う。ちぐはぐな色だからと直しをお願いしたら、担当者は『そうかなぁ。光の当たり具合の影響では~』と言い張る。それでも直してもらったけど、ますます変なカラーに。他の美容院で直してもらったら『これはひどいですね』と、言われました」(うどん)
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なんで、そうなるの? くすっと笑える編
「産後初めての美容院。久々にカットとカラーをして、娘に会いに行くと、誰か分かってもらえなかった(泣)」(まきちゃん)
「引っ越し先で評判の良い美容院を発見。すっきりボブをお願いしたら、ボブと言えばボブなんですが…。帰省時に義母から『ちびまる子ちゃんみたいで可愛い!』と言われ、やはりボブというよりおかっぱかぁと納得(笑) 帰省中は『まるちゃん』と、呼ばれながら過ごしました」(ぱんなこった)
「『変な人が子どもに近づかないよう、キツイ雰囲気の髪型で』と、お願いしたら、『身長が175cmあるので十分威嚇になりますよ』と、諭されてしまった」(ちか)
「初めて行った美容院でジムの話になったら、美容師さんが上着を脱いでタンクトップ一枚に。カラーをしていた手を止め、なぜかマッチョポーズで筋肉を見せられる私。早く手を動かして欲しいと思いつつ施術を終えて帰ると、黒染めが染まりすぎて漆黒&首元にカラー剤が付いていた。仕事してくれ(笑)」(なたでココ)
「モデルさんの写真を見せて『こんな風に』と、お願いしました。髪型は思った通りになるも、産後太りのまんまる顔だったから、見た目がイメージとだいぶかけ離れていて悲しくなり、産後のダイエットを頑張った(笑)」(na)
「ゆるめのパーマをお願いしたつもりがソバージュとなり、現役時代の北斗晶さんみたいになった…」(ぽぽぽ319)
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イメージとは違う。あぁ、悲しかった編
「出産前に、前髪にストレートパーマをかけたら、真っ直ぐになりすぎてつららのように。産後1ヶ月の現在も治っていません」(choco)
「久々の美容院でした。いつもの美容院は予約がとれなかったので、初めての美容院へ。長さは変えたくなかったので『毛先を少し揃えるくらいで』とお願いしたら、毛先ぱっつんのコケシみたいになりました。かなりお高い美容院だったのに…」(ぷりん)
「いつものようにゆるふわパーマをお願いしたら、なぜかストレートになりました。ロットを巻いたし、ちゃんと薬剤も使ったのに。ゆるふわパーマ歴15年ですがこんなこと初めて。美容師さんからは平謝りにされたけど……謎すぎる」(あいーだ)
「アメリカに住んで、初めて行った美容室でボブの写真見せてお願いしたら、何故かバリカンで後ろを刈られて全然違う髪型に。写真見ながらやっていたので、なおさら泣いた」(ぬー)
「参考画像まで用意して行ったのに、チラッと見ただけで『わかりましたー!』と切り始めるも、その後画像の確認は1度もなく、全く別の髪型に。その日のうちに切り直しました。そこには二度と行きません!」(あだ)
「画像を見せて『この髪型にしたいです。他店では難しいと断られてしまって』と、お願いしたら『え、こんなん余裕ですよ!任せてください!なんで他店は断ったんですかねー?』と、美容師が言うので安心していたところ、全然違う髪型に。なんなら勝手にカラーを変更されてるし。あんたもなかなかだぞ!!という感じでした(笑)」(うちゃまる)
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さすがプロ! 美容院での嬉しいエピソード
「カットだけでなく普段のセット方法もしっかりレクチャー。自宅の物と美容院の物では出力も性能も違うからと、自宅で使っているコテを持ってくるように言われ、それを使って練習を一緒にしてくれるような美容師さんでした。引っ越して通えなくなり悲しい」(coco)
「過去の失敗からショートは似合わないと思っていました。美容院を変えたことをキッカケに挑戦したら、今回はかわいい髪型に。美容院変えて良かった!」(あーちゃん)
「個人経営の美容院にハマってます。完全予約制でご夫婦で経営されているので、お客は私のみ。貸し切りとなるので、夫と子どもも連れていきストレスフリーです」(よっしー)
「妊娠中に何度も美容院へ行きましたが、どこも妊婦への対応がしっかりしていて嬉しかったです」(happy)
「産後、ようやく赤ちゃんを預けて美容院に行けることに。育休中なので普段より明るめのカラー&インナーカラーにチャレンジ!…するも、カラーが想像以上に明るく、インナーカラーが全く目立たない。微妙だなぁ~と思っていたら、美容師さんから『もう一度やり直させてください!』と申し出てくれました。でも夫の休みが美容院のお休みとかぶるので、当分は来られないと伝えると、わざわざ休日出勤で対応してくれました。神対応に感動しました」(ふうちゃん)
「何年も同じ美容師さんを指名しています。ずっと通っているので安心感があり、いつもお任せして切ってもらっていますが、魔法使いのようにいつも変身させてくれるので素晴らしい技術だなと感心しています。AIやロボットの時代ですが、美容師の代わりになる物が現れるのは難しいと感じています」(しろくま)
悲喜こもごもな美容院エピソードが届きました。今回は美容院で誰もが一度は体験のある「お願いしたい髪型を画像で見せたのに、仕上がりが違う」について、“美髪のプロ”と呼ばれる美容師のりょうさんに伺いました。
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「画像は3点以上持参して、美容師さんとしっかり意思疎通を」と、りょうさん
画像と違う仕上がりになった理由は、色々と考えられます。
①画像のモデルと顔の骨格や頭のカタチ、髪質が違う
一番多いパターンです。美容師もプロなので、イメージに近づけようと努力はしますが、技術だけではどうにもできない部分はどうしてもあります。
例えばエピソードでもあった「ボブ」の失敗はあるあるです。ボブはお手入れが簡単というメリットがある一方で、どうしても“ちびまる子ちゃん”になってしまう。個人的な意見ですが、王道の黒髪ボブがクールに似合う日本人は、なかなかいないと思っています。ボブがおかっぱにならないコツは、カラーを入れて明るめにする、前髪を軽めにする、などのアレンジがおすすめです。
②お客様と美容師の着眼点が違う
お客様は「顔周りのカットが気に入った」画像として見せたのに、美容師は「毛先のハネ感が気に入った」画像と勘違いして、「あれ?」という仕上がりになるパターンもあります。
このほかにも「鏡を通したことで、実際の髪型とイメージが異なる」「美容師の技術・技量」などが考えられます。
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解決策でおすすめなのは、髪型の画像を最低でも3枚持参すること
おすすめは画像を複数持参することです。いろんなパターンを見せることで、美容師はお客様が“気に入っている部分”の共通パターンに気づき、「この顔周り感が好きなんだ」と、知ることができます。
言葉で補足する、という考え方もありますが、髪型を言語で伝えることはかなり難しい。例えば「画像より少し軽めで」と、言われても、「少しってどのくらいの少しなの?」と、なるからです。
さらに「これは嫌いな髪型」「これは好きな髪型」の画像を見せることで、自分好みの髪型を感覚的に美容師に伝えることができます。
ただ、私も美容師をしていて「お客様との相性」を感じることもあります。「この美容師はちょっと違うな」と感じたら、新しい出会いを求めることもアリだと思います。
りょう
PROFILE)
美容師。生まれも育ちも愛知県名古屋市で、南区にあるツヤ髪に特化した髪質改善カラー専門店の美容室「SELAh(セラ)」代表。中学時代、外見を馬鹿にされたことをキッカケに、美容の猛勉強を始めた自称「陰キャな美容オタク」。縮毛矯正をせずにツヤ髪を作ることから “美髪のプロ”とも呼ばれ、市販シャンプー100本を比較解説するなど、圧倒的なヘアケア知識を持ち、美容記事の執筆や市販シャンプーの企画や商品開発などを手掛けます。プライベートでは三児の父。
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