今回のテーマは「すっぴんでどこまで行けるか」についてです。「たまひよ」アプリユーザーに聞いた意見とともに、皮膚科医の友利新さんにアドバイスをいただきました。
必ず化粧派から、どこまででもすっぴん派まで
最初にアンケート結果から紹介します。
Q:あなたはすっぴんでどこまで行けますか?
「近所のスーパーまでなら行ける。出産前は時間をかけてメイクしてたが、出産後はそんなに時間をかけられない!(笑)」(くうた)
「ゴミ捨てまで。マスクをしてたらスーパーまで」(まなみん)
「どこまででも行ける!むしろ、すっぴんで過ごしたい」(蜜柑)
「マスクして着替えて、眉毛さえ描けばスーパーは行ける」(なぁな)
「どこまでも!電車も職場も行けます!寝坊して、すっぴんで行ったこともあります!昔はカラコン・つけまがなければ外にも行けなかったのに…。今では『誰も見てない!』が合言葉(笑)」(アンナ)
「家ではすっぴんですが、スーパー、散歩などちょっとした外出なら、眉毛と日焼け止めだけで行きます!」(しろ)
「友だちとのお出かけやライブイベント以外はどこでも行けます」(なる)
「妊娠前からほぼすっぴんで過ごしていたから、どこへでも行ける。今も特別な日ではない時はずっとすっぴんで過ごしている」(こん)
「妊娠前は少しのお出かけでもメイクは必須!顔を整えたい!と思っていましたが、妊娠して産休に入り家からあまり出なくなった瞬間、メイクをするのがめんどくさいなーと思い始め、コンビニくらいはノーメイクで行くようになりました。
そして出産したあとはもっと適当になり、人混みすらノーメイクです。マスクもしてるのでいいかなーと思ってます!」(あき)
「出産してからは知人友人に会う時以外はどこでもすっぴんOK!準備してる暇があれば寝ていたい…」(ごろり
「必ず化粧!」(みみ)
「眉毛さえ描いたらどこへでもGO。前髪があるから、眉毛描かなくてもバレないだろうけど。出産前は眉毛+ファンデだったけど、出産してからは子どもが顔をベタベタ触るので、夫と一緒のお出かけ以外はファンデしなくなりました」(ココ)
「交通機関に乗る場合はメイクする。といっても眉毛さえ描けば、あとはそんなに気にならない」(あす)
「妊娠してから化粧品の匂いが気になるので、日焼け止めのみになりました」(あきちかちゃん)
「近所の商業施設まで。人とのお出かけ時には化粧します。出産後はすっぴんへの抵抗がなくなりました」(ちゃそ)
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スキンケアの基本は日焼け止めまでがセットです!
いろいろな意見がありましたね。では最後に、現在3人の子どもを育てながら働いている友利新さんに、すっぴんで出かけることについて、ママとして、そして皮膚科医としての見解をお聞きしました。
Q:すっぴんで外出することについて、先生はどうお考えですか?
友利「外出の際にメイクをどこまでするかは個人の自由だと思います。私も今日は保育園への送迎のために、日焼け止めを塗って、あとは眉だけ整えて出てきました。眉すら描かずに出かけることもあります。
ただし、日焼け止めはマストです。
肌の老化の原因の7割が紫外線から来る光老化になります。みなさん、スキンケアというとまず乾燥対策を思い浮かべると思うのですが、乾燥よりも何よりも、紫外線にあたることを防がなければいけません。
そのため、日焼け止めを塗るまでがスキンケアだと覚えておいていただきたいと思います。日焼け止めをしない=スキンケアを途中で終わらせてしまっているということなのです」
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Q:肌を休ませたいという人もいるようですが、日焼け止めを塗らないことが肌を休めることにつながるわけではないんですね?
友利「はい。すっぴんでいることが肌を休ませることになると考えている方もいますが、ゴミ出しをしたり、ちょっとベランダに出たりすることもありますよね。そんな時に日焼け対策をしていないということは、常に肌の炎症を起こさせる危険な状態だということです」
Q:屋外で帽子や日傘などの対策をしていてもダメですか?
友利「日傘や帽子も有効な手段です。でも家の中でも窓の近くにいれば紫外線の影響は受けます。また、紫外線は360度どこからでもそそぐので、日傘や帽子ですべてを遮ることはむずかしいでしょう。だから日焼け止めを塗った上で、日傘などを使うという考え方のほうがいいと思います。
また、屋外にはPM2.5や花粉、ほこり、排気ガスなどの大気汚染があり、そうした物質が肌につくことによって炎症を起こすことも知られています。ただし、日焼け止めを塗ってから外出し、帰宅後にクレンジングをすると、そうした汚染物質が落ちやすいという研究データもあります」
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Q:それだけ肌にとって大事な日焼け止めを選ぶポイントを教えてください。
友利「現在は、スプレータイプのものや、美容液効果のある日焼け止め、塗り心地に特化してる日焼け止め、絶対焼きたくない人用の日焼け止めといったように様々な特色があるので、自分の用途に合わせて使っていただければいいと思います。
日焼け止めにはSPFやPAといった表示があります。SPFは、UV-Bという皮膚の表面に届いて皮膚を赤くさせる本当の日焼けをさせる紫外線に対する防止効果を示しています。最高値は50です。
ただ光老化を防ぎたいなら、UV-Aという紫外線をカットしなければならず、その防止効果がPA値なんです。PAは『PA++++』が最高値です。
以前は日焼け止めを塗ると乾燥するなどの声もありましたが、最近の日焼け止めの開発はとても進んでいて、ドラッグストアなどで購入できる安価なものでも、日焼け止め効果が高く、潤いが持続するという商品がたくさんあるので、ぜひ日焼け止めに関する知識をアップデートさせて賢く使ってほしいと思います」
少しだからとすっぴんで出ていた私でした…。ぜひ参考にしたいと思います。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
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※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年3月の情報であり、現在と異なる場合があります。
友利新さん
PROFILE)
医師(内科・皮膚科)。東京薬科大学客員教授。沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、現在都内2か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の情報を発信。産後すぐの赤ちゃんや子どもの肌を守る「メディスキンベビー」や「メディスキンキッズ」などのスキンケアブランドのプロデュースなども行っている。美と健康に関する著書多数。YouTubeチャンネル『友利新/医師「内科・皮膚科」』は登録者数80万人以上。2016年、第9回ベストマザー賞受賞。子育て応援・ママ応援大使。
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