体を洗うボディタオルについて「たまひよ」アプリユーザーにアンケートするとともに、ボディタオルの使い方の注意点について銀座ケイスキンクリニック院長、慶田朋子さんに教えてもらいました。
ボディタオルは、やわらかめ派 or かため派?それとも… みんなのボディタオル事情とは
まず、みんなの好みのボディタオルとそれぞれの理由や使い心地について聞いてみました。
Q:体を洗う「ボディタオル」は、かためが好きですか?やわらかめが好き?
やわらかめ派 58.3%
かため派 21.7%
その他 20%
◾️使いやすさが魅力
「無印の泡立てるボディタオルを使っています。300円くらいで使いやすいです」(なな)
◾️12歳から手ぬぐいを愛用
「12歳くらいの時にハマって見ていた美容関連のテレビ番組で『肌のキメを崩さずに洗えるアイテムは?』特集がやっていて、日本手ぬぐいが1位だったので、ずっと日本手ぬぐいを使っています。使い込むごとに柔らかくなって湿疹や肌荒れが減りました」(わんわん)
◾️気持ちいいやわらかめのタオル
「やわらかめのタオルが気持ち良くて好きです。でも垢すりタオルも痛&気持ち良くて週一でやっています」(あーと)
◾️かためが好き
「しっかり汚れを落としたいからかため派です!」(ぷりん)
◾️洗っている感があるから
「かたい方が洗っている感があるので。こだわりはないので百均が多いです」(あさみん)
◾️背中を洗う時に思いっきり伸ばせるボディタオル
「しっかり洗いたいから、ごしごし洗えるもの選んでしまう。ただ肌を傷つけないようには気をつけています。普通の細長いタオルの形ではなく、丸まってるものが何個かついて上下で持ち手があり、背中を洗う時に思いきり伸ばせるタイプ!これでわかってもらえるかな?笑」(りぃ)
◾️手で洗っています
「ボディタオルは使ってませーん。毎日使うのはよくないって聞いたことあるし、手で洗ったほうがラクー!」(ココ)
◾️ボディソープで十分!
「以前は使っていましたが、泡で出るタイプのボディーソープを使用しているので、ボディタオルは使わなくなりました」(ねるくんママ)
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ゴシゴシ洗いはNG!ボディタオルの使い方と肌にやさしい洗い方のポイントとは?
ここでは、慶田朋子さんにボディタオルの使い方の正解と、肌にやさしい体の洗い方について教えてもらいました。
「しっかり体を洗わないと汚れが落ちていないのでは?と思われがちですが、汗やホコリなどの汚れは、お湯だけで落とすことができます。皮脂汚れは、洗浄剤を使わないと落ちませんが、ボディタオルで強くこすらなくても、汚れは落ちます。
垢すりやナイロンタオルなどでゴシゴシ洗うと肌のバリア機能が壊れて、角層の水分も減少し乾燥を招きます。肌の一番外側の角層は食品用ラップ1~2枚分、0.02mmの薄さのため、すぐに傷ついてしまうからです。
また、ナイロン系のものでこすり続けていると、肌がゴワついてきます。これは防御反応で角層が厚くなってきてしまうため、ゴシゴシ洗いはNGです。
体験談にもありますが、基本は手のひらを使って体を洗い、皮脂量の多い部分は敏感肌用のボディタオルを使ってやさしく洗うくらいで十分です。
体を洗う時のポイントは、ボディソープや石鹸をしっかり泡立てること。ボディソープや石鹼に含まれる界面活性剤は汚れを落とすために必要ですが、最小限かつ、肌に残らないように使用するのがコツ。泡立て不足は、肌のうるおいを奪ってしまいます。また、しっかり泡立てることでボディソープも少量ですむため、肌への負担も減らすこともできますし、きめ細やかな泡は泡立ててない時より、洗浄力がアップします。
体を手のひらで洗う時は、泡を動かすようにやさしく洗い、しっかり泡をすすぎます。特に子どもの肌は、デリケートなので、やさしく洗うように心がけましょう。ボディタオルを使う時は、手のひらで洗う時と同様に、泡をクッションにしてタオルで泡を動かすくらいのイメージです。
体を洗いすぎているか自分で判断が難しい場合は、入浴後の肌の状態をチェックしましょう。入浴後、肌のつっぱり感がある場合は、正しく洗えていないサインです。洗浄剤が強すぎる、泡立て不足、肌を強くこすりすぎている可能性があります。
もし、やさしく洗っているのにつっぱり感がある場合は、ボディソープや石鹸の洗浄力が強すぎるということも考えられます。ボディソープなどは、肌にやさしい低刺激のものに変えるといいですね。
とはいえ、汗をかく季節や加齢などで、ニオイが気になることがあります。ニオイが気になる体の部位は、皮脂腺の多い首の後ろ、背中の上部、胸の谷間、わき、足裏、そして外陰部です。特の女性は外陰部の形状が複雑なので、丁寧に泡で洗いましょう。
そのほか、見落としがちな体の部位は、耳たぶや耳のくぼみ、耳の後ろなど耳周りです。汚れが溜まりやすいので、ここも泡でやさしく洗い、よくすすぎましょう。
入浴後は、体をやわらかいタオルでやさしく水分を吸い取ります。耳周りは綿棒などを使って丁寧に水気を取るといいですね。最後に、ボディローションなどでしっかり保湿することも大事です」(慶田朋子さん)
泡立てた泡で洗っていても、背中やわきなどニオイの気になる部位はゴシゴシと洗っていることも…。ボディタオルを使う時も「最大限に泡立てて、やさしく」を心がけることが大切ですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
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※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年1月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数180人)
※記事の内容は2025年3月の情報で、現在と異なる場合があります。
慶田朋子さん
PROFILE)
銀座ケイスキンクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。メスを使わずに若返らせる施術に患者からの信頼が厚い皮膚科医として活躍。わかりやすいスキンケアや正しい美容法についての説明に定評があり、女性誌やテレビなどでも人気。『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)が好評。
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