4月に第2子出産を発表した、フリーアナウンサー・新井恵理那さん。1人目の産後は、仕事復帰のときに少し苦労をしたそう。初めての育児のこと、同居のお母さんと夫との“チーム育児”のことなどを、妊娠9カ月の時期に教えてもらいました。
夫が出張のたびに息子の病気が重なるから、「もう出張行かないで」とお願いしたくなるほど…
――息子さんの初めての育児を振り返って、大変だったことはありますか?
新井さん(以下敬称略) 息子が病気になると心配だし、すごく大変でしたね。痰(たん)まじりのせきが続いたときは、夜に授乳したものを全部もどしてしまって、着替えやら寝具の洗濯やらもあってあたふたしました。夫はよく出張があるのですが、そのタイミングに合わせて息子が病気になることが多くて。あまりにも毎回重なるから「もう出張行かないで~」ってお願いしたくなるほどでした。
あとは、息子は食欲が旺盛で、よく飲んでよく食べるタイプなので、授乳も離乳食も「どこまであげていいんだろう」というのは、毎回、悩みました。今でも時々悩みます。
息子を出産したあとは、わりとすぐ仕事に復帰したのですが、頭がぼーっとしてしまうこともあって、仕事に集中するのに苦労しました。頑張りたいという気持ちはあっても、思うようにできずモヤモヤ…。産後、そういうことがあるとは聞いていたんですが、実際に経験してみると、産後のホルモンのせいないのか、理由はわからないけれど、なんだかぼーっとして。「前のようにはできないな」と感じることが何度かありました。そんなこともあって、今回は、産後はもう少しゆっくり休めたらな…と思っています。
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気持ちに余裕がないと夫婦関係が険悪になることも。でも、言いたいことは我慢しないで、伝えるように
――育児と仕事の両立で、ストレスがたまったり、余裕がなくなったりすることはないですか?
新井 余裕がなくなることは結構あります。実は、ときどき、「もう無理!」ってなって泣いてしまうこともあるんですが、はき出すとすっきりするのか、次の日にはケロッと復活しています。
あとは、自分だけ無理をして限界にならないように、夫にも気持ちを伝えるようにしています。言わないでしばらく我慢していたことなんかも、「言ってくれたらよかったのに…」となることが結構あったので。何かあったら、早めにはき出して、一緒に解決していくのがいいのかなと思っています。
ただ、息子の病気が続いたりして、気持ちに余裕がなくなると、つい言い方もきつくなってしまって、夫婦仲が険悪になることがあります。そんなときは、お互いに言いたいことを思いっきり言い合うんです。すると「もうやめよう」となったり、言いすぎて気まずくなったときなんかは、息子を抱っこしながら「ごめんね…」と、子どものかわいさを借りて謝ってみたり。そんな感じで、ぶつかり合うこともありますが、なんやかんや仲直りして、うまくやっています(笑)。
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夫と母との“チーム育児”は、スケジュールの共有を大切に
――いい夫婦関係ですね。お母さんと同居されているということですが、関係はうまくいっていますか?
新井 産後から私の母と同居して、育児を手伝ってもらっています。関係はとてもいいですが、最初のころは、それぞれ連絡がうまくいかずギスギス…ということも何度かありました。今は大きいカレンダーを壁に貼って、日々の予定や保育園の送迎担当を書き込み、さらには大きなホワイトボードにそれぞれの1日のスケジュールを書き出して共有しています。母が「小さいと見えないから、なるべく大きく書いて」と言うので、この形式になりました。
最近は、息子を寝かしつけたあと、大人3人でお灸(きゅう)をしながら、お茶を飲んで、息子の1日の様子を報告しあうのが日課に。母は肩、夫は首、私は足…と、それぞれ気になる部位にお灸をしながら、団らんしています。
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絵本が大好きな息子。1歳の誕生日記念に、自分で絵本を作りました
――インスタグラムで、お子さんに絵本を作っている様子を拝見しました。絵本を作ろうと思ったきっかけは?
新井 息子の1歳の誕生日の記念に作ってみたんです。私は小さいときから絵を描いたり、ものを作ったり、手を動かすことが好きで。いつか絵本を作ってみたいという気持ちがあったんですね。自分でストーリーを考えて、絵を描いて…。とても楽しく、貴重な経験でした。息子はまだあまりわかっていないかも…なんですが、おいおいわかってくれたらうれしいなぁと。
息子は絵本が大好きで、いちばんのお気に入りは、「おべんとうバス」。毎日読んでいるのに、飽きないみたいで、読むたびに毎回違う反応をしてくれるんです。最初はただ見ているだけだったのが、絵本に登場するおかずたちのように「はーい!」と返事をするようになって。今は途中でアレンジして息子の名前を呼んで、「はーい!」と返事をするやりとりにハマっています。歌のようにメロディーにのせて読むページでは、ノリノリに反応してくれたり、昨日なんかはものすごい大きい声でハイテンションな返事をしてくれたり(笑)。そんな息子の反応に読んでいる私もうれしくなります。そして、私もこんな風にハマってくれるような絵本をつくってみたいな…と。
――絵本を読むときに意識していることがあれば教えてほしいです。
新井 ただ読むだけではなく、「これなんだろうね?」と聞いてみたり、ちょっとアレンジを加えたり、間をつくったりすると、子どもと顔を見合わせてコミュニケーションをとる時間ができて、楽しくなると思います。
――もうすぐ2人目の出産ですね。産後、どんなことが楽しみですか?
1人目と2人目ではどういう違いがあるのかな?とか、2人目は女の子なんですが、妹が生まれることで、息子がどんな反応をして、どんな変化があるのかな…とか、ワクワクしてます。きょうだいって、友だちのようなライバルのような特別な関係だと思うので、2人がどんな関係を築いていくのかも、気になりますね。産後は大変なことも増えるのかもしれませんが、今は楽しみなことしかないです!
撮影/藤原 宏(Pygmy Company) スタイリング/青柳裕美(Azzurro ヘア&メイク/川上優香 取材・文/渡辺有紀子、たまごクラブ編集部
育児が大変で夫婦関係が険悪になったときや、どうやって仲直りしているかなども語ってくれた新井さん。息子さんとの絵本タイムの様子も、ほのぼのかわいいですね。新井さんは、絵本制作の様子や日々の育児のことなどもインスタグラムで発信しているので、ぜひcheckしてみて!
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新井恵理那
PROFILE
1989年生まれ。アメリカ・カリフォルニア州出身。青山学院大学在学中にミス青山学院大学グランプリを受賞。卒業後、フリーアナウンサー、キャスター、タレントして活躍。2023年10月に第1子を出産。
●掲載している情報は2025年3月現在のものです。
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