これからの蒸し暑い季節、小さなお子さんがいるご家庭では、寝苦しい夜にどう対策するかが大切なポイント。特に赤ちゃんは大人よりも体温が高く、体温調節も未熟なため、室内の環境管理が欠かせません。
東京都福祉保健局による「室内環境整備ガイドライン」では、赤ちゃんが快適に過ごせる環境として「室温は20〜25℃、湿度は50〜60%」を目安とすることが示されています(出典:PDF)。
ここでは、エアコンを上手に使った夏の快適な眠りのための工夫と、家事のついでにできる簡単なお手入れ方法をご紹介します。
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エアコンの設定温度は「控えめ」が正解
エアコンを快適に使うには、設定温度や風の向きに注意が必要です。
冷房の目安は27〜28℃とやや高めの温度設定を推奨。
これは、外気との温度差を極端にしないことで体への負担を減らし、赤ちゃんが快適に眠るためにも有効です。
冷風が直接体に当たらないよう、風向きは水平か上向きに設定し、サーキュレーターなどで空気を循環させると、部屋全体がムラなく涼しくなります。
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「湿度」も快眠のカギ!目安は50〜60%
エアコン使用中は温度だけでなく湿度管理も重要です。
東京都福祉保健局の資料でも、快適な湿度の目安は50〜60%とされています。湿度が下がりすぎると、赤ちゃんの肌の乾燥や粘膜の刺激につながることも。湿度計を使ってチェックし、必要に応じて加湿器や濡れタオルを干すなどの工夫を取り入れましょう。
1時間に1回は「こまめな換気」を
冷房中も1時間に1回、短時間の換気を行いましょう。
新鮮な空気を取り込むことで、室内の空気の質が保たれ、赤ちゃんの健康にも◎です。
特に赤ちゃんは空気中のホコリやウイルスに敏感なため、室内空気のリフレッシュは欠かせません。
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家事のついでに「エアコンお手入れ」
エアコンの効率を保ち、清潔な空気を保つには、日常的なお手入れが不可欠です。
・フィルター掃除:2週間に1回程度。掃除機でホコリを取り、水洗い。汚れがひどい場合は中性洗剤で洗って完全に乾燥させましょう。
・ルーバー清掃:週に1回、ハンディモップや柔らかい布でホコリを拭き取ります。
・本体外側:月1回程度、水拭き&乾拭き。頑固な汚れには中性洗剤を使用。
※掃除の際は必ず電源をオフにし、踏み台を使う場合は安定したものを選びましょう。
プロの力も上手に活用を
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いくらこまめに掃除をしていても、エアコン内部の熱交換器や送風ファン、ドレンパンなどにはカビやハウスダストがたまりやすく、家庭の掃除では完全に取りきることができません。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、定期的なプロによるエアコンクリーニングの実施を推奨しております。
プロは専用の高圧洗浄機と薬剤を用いて、内部の細かな隙間や奥まで徹底洗浄することができます。
特に、以下のような症状が出た場合は要注意です:
・吹き出し口に黒い点(カビ)や白いホコリが見える
・使用中にカビ臭・湿気臭がする
・風量が弱くなった・冷えが悪くなった
・エアコン使用中に咳・鼻づまりなどの症状がでる
これらは内部の汚れが進行しているサインかもしれません。
ご家族が快適に過ごせるよう、エアコンを適切に活用し日常的なお手入れを習慣にしましょう。
エアコンの使い方やこまめなお手入れで、赤ちゃんもママもぐっすり眠れる夏を迎えましょう。快適な室内環境は、家族みんなの心と体の健康につながります。必要に応じてプロのクリーニングも取り入れながら、快適で安心できる「赤ちゃんのための空気づくり」を進めていきましょう。
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PROFILE
西田 美保
アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属。年間約500件のお客さま宅で、定期家事代行サービスを提供。現場で培った家事代行・整理収納サービスの経験を活かし、新人教育・研修トレーナーも担当。プライベートでは二児の母親として、自身の妊娠時、育児中には「たまごクラブ」「ひよこクラブ」を愛読。当時はまだネット情報も少なく、非常に重宝させてもらった経験がある。得意な家事は「ついで掃除」。時短も意識し、公私ともに「ゆとりある生活スタイル」を心がけている。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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