
保育園への入園は、以前に比べると難しくなくなったという話も聞きますが、1才児クラスへの4月入園は依然厳しい状況が続いているのが現状。また、「どこでもいいから保育園に入れたい」というより、「行かせたいと思える保育園に入れたい」「保育園を選びたい」という家庭も増えてきているようです。そこで、今年(2025年)4月に希望する保育園の1才児クラスに入園できた家庭では、どんなところにこだわって、どんな保活をしたのか、保活のことと、入園後のお子さんの様子について聞きました。
保育園への入園は、以前に比べると難しくなくなったという話も聞きますが、1才児クラスへの4月入園は依然厳しい状況が続いているのが現状。また、「どこでもいいから保育園に入れたい」というより、「行かせたいと思える保育園に入れたい」「保育園を選びたい」という家庭も増えてきているようです。そこで、今年(2025年)4月に希望する保育園の1才児クラスに入園できた家庭では、どんなところにこだわって、どんな保活をしたのか、保活のことと、入園後のお子さんの様子について聞きました。
わが家は妊娠前から今年(2025年)の冬に引っ越しすることが決まっていました。そのため、現住所近くの園に入れて転園するか、新居近くの園を希望するかで迷いました。役所で相談すると「待機している人もいるので、年度途中の転園は厳しい」と言われ、新居近くに絞って保活することに。
しかし、1才児クラスの4月入園は、両親ともフルタイムでも不承諾になる場合もあるほど厳しい激戦区。わが家は夫の夜勤加点でなんとか第5希望にすべり込めました。
第5希望とはいえ、見学してここなら入れたいとセレクトした園だったので、結果としては大満足。認可園はいくら入りたいと思っても希望どおりになりませんが、決まった園に納得して通わせられるよう、しっかりと園見学し、自分たちのこだわりたいところをよく考えることが重要だと思います。
1 先生たちの雰囲気
2 新居からの距離
3 園庭・遊具の充実
園児の活動中に見学ができたところが多く、子どもたちへ先生がどんな声かけをしているか、わが子がその場にいても安心できるかをチェック。園見学は夫の育休中にまとめて行い、猛暑の日には夫一人で見学した園もありました。見学した情報は「えんさがそっ♪」というウェブサイトで、夫婦で共有しておきました。
●たくさん見学して、気になる点があった園は希望から除外する
●転居するまでは登園に片道40分かかるため、通いづらいと感じた園は避ける
●希望している園に全落ちしたら、ママが育休を延長する
保育園は娘が長い時間を過ごす場所。いくら新居から近くても、気になる点があった園は避けました。また、新居近くの園だと、引っ越すまでの期間は徒歩+電車でただでさえ片道40分かかります。坂の上の園など通いにくいと感じた園もNGに。保育園は選ぶときも通わせている今も、夫との協力が大切だと感じています。
2024年6月
新居近くの園か今の近所の園かで迷い、自治体の保育課に相談。年度途中の転園は厳しいと言われる
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6月~9月
夫の育休中に、認可園を13カ所、認可外園を3 カ所見学(ウェブサイトで情報共有)
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11月
第6 希望までの認可園を書いて、1 次募集に応募
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2025年2月
第5 希望の認可園への承諾通知を受け取る
水遊び・砂遊びなど、園から共有される写真はニコニコ笑顔のものがたくさん! いろいろな経験をさせてもらい、毎日がすごく充実しているようです。「ど~ぞ」と言いながら物を渡してくれたり、自分でゴシゴシと手を洗うようになったり、保育園で学んだことを家でも披露してくれ、成長を感じます。
待機児童ゼロをうたっている自治体なのに、1才児クラスの4月入園を申し込んだ周囲のほとんどの家庭が、1次募集で不承諾。これは困ると、市長にメールするほどあせりました。
結局、2次募集では、車で20分で行ける範囲まで候補の保育園を広げ、なんとか第5希望の小規模保育園の承諾通知が来て、ホッとしました。
決まった保育園は娘に合っていてすごくいい園ですが、小規模保育園なので2才クラスまでしかありません。3才クラス入園をめざして、また来年保活しなければならないので、少し心配です。
1 園庭の有無・広さ
2 送迎のしやすさ
3 園の雰囲気
やんちゃな娘なので、思いきり体を動かせるような広い園庭のある園を希望しました。現在通っている保育園の園庭は小さいですが、遊具があり、娘は気に入っているようです。1次募集では、自転車か徒歩で通えるという立地も考えていましたが、結局かなわず、現在は車で登園しています。
●思いきり体を動かすことのできる広い園庭がある ※1次募集のみ
●保育士がたくさん辞職したなどのママ友の口コミをチェック
●2次募集は応募まで時間がなくウェブサイトで情報を確認
ママ友の口コミがよくない園は避け、1次募集では広い園庭があり、自転車か徒歩で行ける範囲にあった2 園を希望しました。しかし、全落ち後の2 次募集では、車で通える範囲に候補を広げ、広い園庭がない園も含めて9 園を希望。同じ時期に私が骨折したこともあり、ウェブの情報だけで判断した園もありました。
2024年6月
保育園見学をスタート。4 園見学し、9 月までに候補を2 園に絞る
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9月
認可園の0 才児クラスへの途中入園を申請するも決まらず。
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11月
4 月の1 才児クラス入園に向け、希望する2 園の申請を行う
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2025年2月
希望した2 園への不承諾通知を受け取る。
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同年2月
ママが骨折。見学が難しく、保育園のウェブサイトで情報をチェック。
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同年2月
認可園の2 次募集では第9 希望まで書いて応募
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同年3月
第5 希望の認可園(小規模)への承諾通知を受け取る
小さな園庭でも楽しく過ごし、給食はいつも完食しています。何より大の人見知りの娘が先生にはなついており、娘に合っている園だなと感じています。決まったのは未見学だった園ですが、保育もていねいで、親にも寄り添ってくれて、結果オーライ。この保育園に入れてよかったと感じています。
取材・文/藤本有美、たまひよONLINE編集部
どちらのファミリーも決まった園は第5希望とのことですが、自分たちのこだわりたいポイントを吟味し、できる限り情報を集めて申し込みをしたとのこと。結果には満足しているというお話に、事前の下調べや見学、夫婦でのこだわりの共有などの重要性を改めて感じました。保育園は大切なわが子を預かってもらう場所。親が安心できる園を選びたいですね。
『後期のひよこクラブ』2025年秋号「2026年4月1才児クラス入園をめざす 保育園選び&園見学ナビ」特集では、入園申し込みまでのダンドリや園見学のチェックポイントなどをまとめています。ぜひご覧ください!
参考/『後期のひよこクラブ』2025年秋号「2026年4月1才児クラス入園をめざす 保育園選び&園見学ナビ」特集
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年7月現在のものです。