たまひよ

高校3年生の長男と、中学2年生の長女・美海(みう)さんを育てる、橋本美佐子さん。美海さんは、生後間もなく先天性脊椎骨端異形成症(せんてんせいせきついこったんいけいせいしょう)と診断されました。美海さんの主な症状は低身長で、中学2年生の現在は身長88cm。2歳児と同じぐらいの身長です。

母親の美佐子さんと美海さんに病気のことや小学校・中学校生活、ピアノを習い始めたきっかけなどを聞きました。全2回のインタビューの後編です。


手のしびれから環軸椎亜脱臼と診断され、小学1年生で手術



先天性脊椎骨端異形成症は、2型コラーゲン異常症関連疾患です。2型コラーゲンとは、骨や結合組織を構成するタンパク質の1種で、その遺伝子の変異によって骨の病気を発症します。低身長や背骨が曲がる側弯症、X脚、O脚などさまざまな症状がみられます。現代の医療では有効な治療法がなく、対症療法が中心です。

――美海さんの症状について教えてください。

美佐子さん(以下敬称略) 美海の主な症状は低身長で、5歳のときは身長69cm。生後9~10カ月ごろの乳児と同じぐらいの身長でした。
また幼稚園の年長の終わりに、手のしびれを訴えるようになり、環軸椎亜脱臼(かんじくついあだっきゅう)と診断されました。首の1番目の骨(環椎)と2番目の骨(軸椎)がずれている状態です。

先天性脊椎骨端異形成症は、骨の病気で、脱臼などもみられます。
美海は、小学1年生の6月に大学病院で手術をしました。手術は5時間ぐらいかかり、神経を圧迫しないようにしました。
また背骨が曲がる側弯症(そくわんしょう)もみられます。

美海は、幼稚園のころからずっと首と上半身を固定する装具をつけています。上半身の装具は、背骨が曲がるのを防ぐために装着していますが、学校ではトイレのときにはずしたりするのが大変なので、今では家にいるときだけ、夜の睡眠時を中心に1日15時間ほど装着しています。

首の装具は、万一、転んだり、ぶつかったりしたとき首を守るためで、体育の授業などで装着。ほかには歩行をサポートするために、靴の中にオーダーのインソールを入れています。

――通院の頻度を教えてください。

美佐子 美海は環軸椎亜脱臼の手術を受けた大学病院に今でも4カ月に1回通っています。美海が小学校を卒業するころに側弯症の手術をすすめられたのですが、今は上半身を固定する装具によって症状が安定しているため、手術はしないで経過観察の状態です。


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