今回のテーマは「子どもの泣きやませ方」についてです。子どもがなかなか泣きやまないときは、みなさん、どうしていますか?「たまひよ」アプリユーザーの意見を聞くとともに、ベテラン保育士の田中由美子さんにアドバイスをいただきました。
泣きやませアイテムを使ったり落ち着くのを待ったり…といろいろな対応策が
最初にアンケート結果から、乳幼児のママ・パパがどうしているかを紹介します。
「とりあえず何を言っても聞こえないので、側にいて落ち着くのを待つ。他の人に話かけられると落ち着くことがあるので、そばに知り合いがいたら、声をかけてもらうことも…」(あい)
「安全を第一に少し放置。子どもがある程度落ち着いたら、親と2人きりで話し合っています」(つるるん)
「『シナぷしゅ』か『ボスベイビー』を流すと泣きやむ!」(わらび)
「ライオン・キングの『ハクナ・マタタ』を流すと泣きやみます!ぐずぐずし始めたときに流しても効果抜群です!」(しゅんしゅんママ)
「外に出る!庭に出て、風にあたると少し落ち着くようです」(山盛りごはん)
「0歳のときは抱っこで『泣いてもいいよー』と、適当にメロディをつけて歌っていたら泣きやむことが多かった。大きくなってからは、気持ちに共感して受け止めていると泣きやむことが増えた」(きなこんぐ)
「大袈裟に笑っていると泣きやむことがあります。自分の気持ちも少し楽になる!」(ころん)
「暑い日は、扇風機の前でとりあえず体温を少し下げる!抱っこしながら歩いて話しかけていると、その声が心地よいのかストンと寝てくれます。こちらがリラックスするのが一番みたいです!」(こうママ)
子どもがなかなか泣きやまないとき、どうしたらいいかわからなくなりますよね。とくに、外出時は困りがち。
そこで保育士の田中由美子さんに、子どもが泣きやまない時の対処方法を教えてもらいました。
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「子どもが泣くのは理由があるから。その理由がわからなくてもまず共感の言葉をかけて」と保育士の田中さん
「お子さんが泣きやまないとき、とくに外や人混みの中で泣かれると、困ってしまいますよね。
今回は、保育の現場でずっと子どもたちを見てきた私の『泣きやませ術』のポイントをお伝えでれきばと思います」
子どもの気持ちに「共感する」言葉をかける
「子どもが泣くのには、当然ですが理由があります。『悲しい』『イヤだ』『痛い』『〇〇したい』等々。子どもたちは『この気持ちをわかってよ~!』と言って、大声を上げて泣いているのです。
でも泣かれるとイライラして、『泣かないで!』と言ったり、なんとか泣きやませようと焦ったりしますよね。そうすると子どもは『どうしてわかってくれないの~!』と、余計に泣きます。怒ったり焦ったりは、火に油なのです。
逆に、『痛かったね』『イヤだったんだね』『悲しいよね』など、お子さんの思いそのままを、親が言葉にして共感してみてあげてください。すると『わかってもらえた』と安心して、少しクールダウンします。
この方法を、悩んでいるママに話すと『そんな余裕ないです!』と言われることもありますが、『びっくりしました!今まで何だったのと思うくらい、簡単に落ち着きました』という報告もよく聞きます。
大人だって、泣きたい気持ちを誰かにわかってほしいし共感してもらえたらうれしいですよね。子どもだって、同じなのです。
3歳くらいまでは『〇〇なんだね』という簡単な共感の言葉だけでもいいと思います。4、5歳以上のお子さんは、相手の気持ちもわかってくる年齢なので、共感して落ち着いた後に、『私も悲しかったよ』『〇〇するとよかったかもね』など、大人側の思いを伝えるといいでしょう」
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気持ちを紛らわせる
「共感の言葉を言ってもまだ気持ちが落ち着かないときは、いったん他のことに気持ちを向けさせてみましょう。アンケートにもたくさんいい方法が書かれていたので、ひとつずつ挙げてみます」
音楽をかける、歌をうたう
「『お子さんが好きな特定の音楽を流す』と泣きやむこともあります。普段からお子さんの『お気に入り』を把握しておくといいですね。また、保育園で子どもたちが大泣きしているとき、保育士がゆったりと歌をうたい始めると、ピタリと泣き声が鎮まることもあります。ママやパパの歌声だとさらに安心できますね」
環境を変える
「外に出たり、今居る場所を変えたりするのも、気分が変わっていいですね。保育園でも、外に出るだけで、泣きやむお子さんも多いです」
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お気に入りのものを渡す
「いつものお気に入りのものを持つと、安心しますよね。保育園でも、いつもおうちで持っているタオルなどを渡すと落ち着くことが多いです」
リラックスする
「みなさんの声に『リラックスするのが一番みたい』とありましたが、まさにその通りで、子どもはとても敏感に親の感情を感じ取っています。『適当にメロディーをつけて歌うと泣きやんだ』『大げさに笑っていると泣きやむ』とありましたが、これはママ自身の気持ちが和らいだので、子どもも落ち着いたのですね。
子どもを落ち着かせる前に、親自身が落ち着けることを見つけるといいかもしれません」
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ユーモアをまじえる
「子どもはおもしろいことが大好きです。例えば、『痛いの痛いの飛んでいけ~!』『あれ、〇〇ちゃん!お外見て!』『あ~!〇〇ちゃんの痛いのが、あのお山に飛んでいったよ~!』と言うと、泣きやんで山を見始めたりします。
前出の『適当なメロディー』も、子どもからしてみれば『おもしろい』から泣きやんで聞こうとするんです。もちろん一緒に笑うだけでもいいんです。たまにはママも童心に戻って、子どもと楽しんでみると、案外泣きやんだりしますよ」
お出かけのときは
「お出かけ先で子どもが泣きだすと、どうしても焦ってしまいますが、可能ならいったんその場から少し離れて、ママ自身が深呼吸してまず落ち着きましょう。
困ったときのために、外出時にはお子さんのお気に入りのものを荷物に入れていることが多いようですが、それだけで解決できないことも多いと聞きます。そんな時はぜひ上記を参考にして、共感の言葉をかけたりユーモアをまじえた接し方を取り入れたりして乗り切ってもらえたらと思います」(田中由美子さん)
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親がまず落ち着くこと、そして子どもの心に寄り添うことが、泣きやませの近道なのですね。焦らず対処できるようになっていけるといいですね。
(取材・文/橋本真理子、たまひよONLINE編集部)
田中由美子さん
PROFILE)
保育士歴30年以上、園長経験を持つ保育の専門家。現在も保育園に勤務する傍ら、自宅子育てサロンやオンライン相談室で、ママや保育士さんに、安心を届けている。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2026年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。
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