朝の人気情報番組の顔として活躍していた元フジテレビアナウンサーの久慈暁子さん。夫はバスケットボール日本代表の渡邊雄太選手です。2026年の4月に第1子を出産し、ママになった久慈さんに子育てのことを中心に話を聞きました。全2回インタビューの後編です。
「とにかく小さい!」と思った初めての対面
――初めて娘さんに会ったときは、どんな気持ちでしたか。
久慈さん(以下敬称略) 最初に思ったのは、「小さい!」でした。でも、小さい指や目、鼻、口があって、ここまで元気に育ってくれたことが本当にありがたかったです。
妊娠中のエコーでは、ずっと手で顔を隠していて、一度も顔が見えなかったんです。だから実際に会えたときは、本当に安心しました。助産師さんたちからは「足が長いね」と言われました(笑)。夫が背が高いからかもしれません。
――渡邊選手はすぐに娘さんを抱っこできましたか?
久慈 帝王切開での出産で、手術室では抱っこも写真撮影も禁止だったので、夫が抱っこをしたのは部屋に戻ってからです。私は術後のケアがあったので遅れて部屋に戻りましたが、夫は娘の写真を愛おしそうに撮っていました。
助産師さんが部屋に来てくれて、抱っこのしかたを聞きながら、初めての抱っこ。夫は赤ちゃんを落とさないように緊張しながら抱っこしていましたが、娘のかわいさに終始ニコニコしていました。夫も本当にうれしかったんだと思います。ただ抱っこに慣れて無さすぎて肩と首に力を入れすぎて、痛めてしまったようでテーピングをして試合に出ていました。
――おなかの手術後の痛さなどはありましたか?
久慈 当日は麻酔がきいていたので痛みを感じませんでした。でも翌日は朝から痛かったです。足を少し動かすだけで痛くて痛くて…。ただ歩行訓練をしないといけない状態だったので、今思えば次の日がいちばんきつかったですね。
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初めての育児は不安と喜びの連続
――退院した日、自宅が装飾されていたそうです。
久慈 まず1週間ぶりの外出で、しかもその日はとても天気がよくて気持ちがいい日で、娘も初めて外の空気を吸って気持ちよさそうでした。自宅に着くとバルーンで飾り付けがされていて…。それを見た瞬間に涙が出ました。退院できた安心感もありましたし、「今日から家族3人の生活が始まるんだ」という実感が一気にわいてきたんです。でも、うれしい気持ちと同じくらい、不安もありました。
――どんなことが不安だったのでしょうか?
久慈 これまでは病院で助産師さんや看護師さんに助けていただき、娘のお世話をしていました。でも明日からはすぐに相談できるプロがいません。こんな小さな娘をお世話する自信がなくなってしまって、不安な気持ちでいっぱいでした。
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夜中に何度も娘の呼吸を確認したことも
――育児が始まって、一番不安だったことは何でしたか。
久慈 一番は、「ちゃんと息をしているかな」ということでした。新生児は本当に小さくて、眠っていると静かなので、「呼吸しているかな」と心配になってしまうんです。夜中でも何度も目が覚めて、顔をのぞき込んでは胸が動いているか確認していました。朝起きても最初にすることは、娘の呼吸を確認することでした。
初めての育児だったので、すべてが手探りで。「泣いているけれど、おなかがすいているのかな」「眠いのかな」と、ひとつひとつ考えながら過ごしていました。赤ちゃんは親がいなければ生きていけない存在なので、その責任の大きさを毎日感じていましね。
今振り返ると、多くのお母さんが経験していることなのかもしれませんが、当時は毎日が緊張の連続でした。
――産後ケアを利用されたそうです。
久慈 退院して少しずつ新しい生活に慣れていきましたが、慢性的に寝不足で。2週間が過ぎたころ、夫が遠征に出発するタイミングで産後ケアを利用しました。たった1日でしたが、助産師さんに相談できる安心感がありましたし、娘を少し預かっていただいて、その間にゆっくり眠ることもできました。久しぶりにまとまった睡眠が取れて、「こんなに体が違うんだ」と驚きました。
食事も栄養バランスが考えられていて、とてもおいしかったですし、おふろにもゆっくり入ることができました。産後はどうしても赤ちゃんが中心になりますが、お母さん自身が休むことも同じくらい大切なんだと実感しました。
――その後、自身の体調管理で気をつけていることはありますか?
久慈 体形を戻すために運動をしたかったのですが、帝王切開だったので腹筋など激しい運動はすぐにはできません。そこで呼吸でインナーマッスルを鍛えられると聞き、トライしました。息を深く吸って少し止めて、これを繰り返す方法です。あとはとにかく娘が寝たら一緒に寝る、家族がいてくれるときも家族に娘のお世話をお願いして寝る、というように体力を温存してました。
――現在、娘さんは2カ月半とのことですが、心配なことはありますか?
久慈 今ではよくなっているのですが、生後1カ月少しのころ、乳児湿疹がひどくて悩んだことがあります。あとは、向き癖があって、これは健診のときに相談をしました。片方の首のつけ根だけかたくなっているようで、心配になって病院を紹介してもらいました。検査の結果、気になっている箇所は筋肉だったようで安心しました。
――初めての予防接種はもう終わりましたか?
久慈 終わりました。1度に3本の注射を打ちましたが、もう大泣きで…。私が娘を抱っこして体をおさえていたんですが、どのくらい力を入れておさえたらいいかわからず、最初は躊躇してしまいました。でも接種中に動いたら大変です。先生にもしっかりおさえて!と言われたので、がっつりホールドしました。
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「おむつ替えも、おふろも自然に」夫・渡邊雄太選手と一緒に育児を
――子育てで楽しいと思うことはどんなことですか?
久慈 誕生してすぐは娘とのコミュニケーションは一方通行でしたが、最近は話しかけるとニコニコしながら「あー」「うー」と、応えてくれるのでうれしいです。あとは、女の子用の洋服がかわいいですね。
――渡邊選手は子育てに積極的ですか?
久慈 はい、おふろにも入れてくれますし、一緒に子育てしています。
日本代表の活動や遠征などで家を空けることもありますが、一緒にいられる時間は積極的に娘と過ごしています。抱っこしたり、あやしたり、話しかけたり。娘も夫の顔を見るとうれしそうな表情をするので、その様子を見ていると私もうれしくなります。
試合や練習では常に緊張感のある毎日を送っていますが、家ではすっかり"パパの顔"ですね。娘と遊んでいる姿を見ると、「本当に子どもが好きなんだな」と感じます。
この間も娘を見ながら「この世のかわいいがすべてつまっている」と言っていました。
――娘さんとの毎日で、「幸せだな」と感じる瞬間はどんな時ですか。
久慈 やっぱり笑ってくれたときですね。最初は表情もあまり変わらなかったのに、だんだん笑うようになって、目が合うとうれしそうにしてくれるようになりました。
昨日できなかったことが今日はできるようになっていたり、少しずつ成長していく姿を毎日近くで見られるのは、本当に幸せです。初めての育児だからこそ、不安もありますが、わからないことは病院や助産師さんに相談しながら、ひとつずつ乗り越えています。
――育児をする中で、自身の考え方も変わりましたか。
久慈 変わりました。妊娠中は、「母親なんだから、私がしっかりしなくちゃ」と思っていた部分がありました。でも実際に育児が始まると、1人では難しい場面も多いと感じました。
だから今は、「頼れる人には頼ろう」と思っています。夫はもちろん、母にもたくさん助けてもらいましたし、産後ケアも利用しました。最初は「利用していいのかな」と少し迷いもありましたが、結果的には本当によかったです。
育児は毎日続いていくものなので、お母さんが無理をしすぎてしまうと、長く続きません。少し休む時間をつくったり、まわりにお願いしたりすることも、子育てのひとつなんだと感じています。
――これから育児をしていく中で、大切にしたいことを教えてください。
久慈 お母さん自身が笑顔でいることも、とても大切だと思っています。
子どものことを一番に考えるのはもちろんですが、自分が疲れ切ってしまうと、心にも余裕がなくなってしまいます。だから、少しでも休めるときは休んで、頼れる人には頼って、自分の好きな時間も大事にしたいと思っています。
仕事も少しずつ再開していますが、育児とのバランスを考えながら続けていきたいですね。仕事をすることで気持ちがリフレッシュできる部分もありますし、その時間があるからこそ、また育児にも前向きに向き合えるような気がしています。
お話・写真提供/久慈暁子さん 取材・文/安田ナナ 構成・編集/仲村教子(entente)、たまひよONLINE編集部
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夫の渡邊選手は現在、バスケットボール男子日本代表の主力として活躍しています。久慈さんがワンオペ育児になる時間も多いとのことですが、癒やしの時間をつくりながら上手に子育てをされているようです。
久慈暁子さん(くじ あきこ)
フリーアナウンサー。1994年7月生。岩手県出身。2014年3月に『旭化成グループキャンペーンモデル』に選ばれ、同年9月からファッション雑誌『non-no』の専属モデルへ。大学を卒業後はフジテレビに入社し、同局の新人アナウンサーが冠番組を担当する「○○パン」シリーズの10代目に就任し、『クジパン』と呼ばれる。22年4月、フジテレビを退社し、同年5月にプロバスケットボール選手の渡邊雄太と結婚。2026年4月に第1子を出産。
●記事の内容は2026年7月の情報で、現在と異なる場合があります。
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