2026年春にママになった藤田ニコルさん。子どもはいつか自然に授かると思っていたそうですが、ブライダルチェック後、待っていたのは思いもよらない結果でした。
「納得いくまで調べたことで覚悟が決まり、前を向けた」という妊活期間を振り返ります。
藤田ニコルさんの妊活Story。
今回お届けする<後編>では、不妊治療中に直面した壁やパートナーと支え合いながら乗り越えた日々を、妊活たまごクラブがお聞きしました。
「ブライダルチェックから始まった 藤田ニコルの妊活Story」 Vol.2
※この記事は、「妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2026-2027」からの抜粋です。
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妊娠するためにできる検査はしておきたい
不妊治療を進めるうえでは、ニコルさんの“超”がつくほどの健康体も思わぬ壁になったといいます。
「これまでの人生を思い返しても、私はほとんど風邪をひいたことがないんです。体調不良で仕事を休んだこともないので、人より免疫の働きが活発なんだな、くらいに思っていました。ただ、不妊治療を始めるにあたり、偶然、免疫が原因で妊娠しにくくなることもあると聞いたんです。そこでクリニックで、先に免疫の検査をしたいと相談しました。本来は、受精卵を戻してもうまく育たなかったとき、その理由を知るために行う検査らしいのですが、私はかなりの心配性なので、どうしても先に調べておきたかったんです。そしたら案の定、免疫の数値が標準よりかなり高いことが判明。どうりで、今まで元気に仕事を続けてこられたわけだと納得する一方、妊娠するにあたっては、その免疫細胞が受精卵を異物だと思って攻撃してしまうという事実にびっくり。体を守ってくれるはずの免疫が妊娠の壁になるなんて思ってもみませんでした」
薬で免疫の数値を下げながら、自宅では、採卵に向けて自分で排卵誘発剤を注射することに。
「採血で卒倒しそうになるくらい、注射針を見るのも血を見るのも苦手なんです。それなのに、ペンタイプとはいえ自分で注射を打つなんて…と、最初は恐怖心しかありませんでした。かといって、夫に打ってもらうとなると、肩とかお尻とか、自分では見えづらい位置に注射することになり余計に怖い。悩んだ末、だったら自分でおなかに打ったほうがいいなと、結局自分でやることにしました。注射を打つ瞬間は、今思い出しても心臓がバクバクしますが、何度か繰り返すうちに慣れてきて。最終的には、おなかの脂肪もうまくつかめるようになり、スムーズに打てるようになりました」
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藤田ニコルさん 妊活Story・3
パートナーの励ましと温かい言葉が心の支えに
不妊治療の期間中、ニコルさんをいちばん近くで支えたのは、ほかでもないパートナー。ニコルさんの状況を本人と同じように自分事として捉え、寄り添ってくれたことで、ニコルさんは「頑張っているのは私だけじゃない、2人で一緒に頑張ってるんだ」と思えたといいます。
「苦手だった自己注射を打つとき、夫はいつも隣にいてくれたし、情緒不安定になっているときは、『大丈夫だよ』『頑張ろうね』と、ポジティブな言葉で励ましてくれました。実は採卵周期の際に、薬の副作用で体がむくんでしまったことがあり、『顏がふっくらしてるけど、もしかして妊娠?』とSNSがざわついたことがあったんです。私としては『その(妊娠する)ために今、頑張ってるんだけどなぁ』と内心モヤモヤ。不妊治療のことを明かしていないとはいえ、『妊娠していません』と公言するのもつらい気持ちになりました。そういうとき、夫の励ましは本当に心強かったですし、救われたことが何度もありました。といっても、私は以前から感情の起伏が大きいタイプだったので、夫からすれば、私の情緒が不安定なのは今に始まったことではなかったようですが(笑)」
ニコルさんいわく、「私の扱い方をこんなにわかっている人はほかにいない」というパートナーは、得意の料理でたびたび喜ばせてくれるそうで、それが精神的なケアにつながることもあったといいます。
「ごはん作りは夫が担当してくれていたのですが、クリニックに行った日は、家で私が好きな料理をたくさん作って待っていてくれたり、自己注射を頑張った日も好きなものを作ってくれたりしました。誕生日には、私の大好きなハンバーグや唐揚げをわざわざ2日に分けて作ってくれたりもするし、『○○が食べたいな…』とぼそっと言うと、次の日にそれがテーブルに並んでいたりするんです。その気持ちがうれしくて、わざと食べたいものを小声でつぶやいたりしています(笑)。お互い働いているのに、いつも私のことを気づかってくれて本当に感謝しているし、本当にいい旦那さんに恵まれたなぁと思っています」
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ゴールが見えなくて心が折れそうになったことも
苦手な自己注射はなんとか乗り越えたものの、採卵のステップでは、再び厳しい現実に直面したというニコルさん。「ゴールはまだまだ先だ」と痛感したといいます。
「最初は、採卵さえ無事にできればゴールが見えると思っていたんです。でも、現実はそんなに甘くなかった…。もともと卵子の数が少ないので、それに比例するように1回に採れる卵子の数も少なく、医師から採卵結果の紙を見せられるたびに、私は一喜一憂。まるでテストの結果発表のようでした。しかも、そこから精子と受精するのも難関、その胚が無事に分割して育つかどうかも難関―。いくつも壁があり、その過程は、まるで先の長いレースのようでした。顕微授精1回目で無事に受精卵になったものもありましたが、数は本当に少なかったです。しかも、仕事のことを考えると、まだ妊娠できるタイミングではなかったので、もし受精卵がうまく着床しなかったとき、もう一度採卵からやり直す必要がないように、ひとまず十分な数の卵子を採ることに。医師の話では、卵子の数が少ない=生理も早めになくなるだろうから、今のうちに採卵しておいたほうがいいかもしれないとのことでした。さらにこの先、30代になってから再び妊活する場合も想定して、卵子だけでなく、顕微授精した受精卵も凍結することに。いずれにしても、不妊治療がこんなに大変だとは思ってもみませんでした」
後日、その経験を自身のYouTubeで発信したニコルさん。そこには、ある思いがありました。
「あくまで私個人の体験ではありますが、不妊治療について包み隠さず話すことで、同じような悩みを抱えている人にとって一つでも役に立つ情報があればいいなと思いました。また、20代の私が発信することで、同世代の方たちが、今はまだ妊娠する予定はないけれど、将来を見すえてとりあえず検査だけでも行ってみようかなと思ってもらえるかもしれない。場合によってはライフプランの立て方が変わるかもしれないので、自分の体を知るきっかけになればいいなと思ったんです。とてもデリケートな話題なので、いつも以上に慎重に言葉を選んで撮った動画。結果的に反響は大きかったので、自分の言葉できちんと伝えられてよかったなと思っています」
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おまけ ≪にこるん流≫ SNSとの上手なつき合い方
気持ちの浮き沈みが激しいときこそ、気分が落ち込むような投稿を目にするのは避けたいもの。とくに妊活中は人と自分の状況を比べがちなので、「こういうこともあるんだ」くらいのマインドで見るのがおすすめです。
一度、投稿記事に目を留めると、次から似たような投稿が表示されてしまうので、読むのは本当に気になった情報や、癒やしになりそうなものだけに。嫌な気持ちになりそうと感じたら、即スクロールして読み飛ばすのが得策!
ニコルさんからメッセージ
不妊治療は不安が多いものですが、正しく自分の身体を知ることで、少しずつ見えてくることもあります。
もし迷っているなら、まずは検査や相談から始めてみてください。
1人で抱え込まず、誰かに話すことも大切です。
あせらず、自分のペースで進んでくださいね。
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藤田ニコル PROFILE
1998年2月生まれ。2009年「第13回ニコラモデルオーディション」でグランプリを獲得し、モデルデビュー。2014年から『Popteen』で活動し、2017年からは『ViVi』の専属モデルとして活躍。数々のバラエティー番組にも出演する。2023年に結婚し、2026年春に第1子となる女の子を出産。同年9月より『VERY』の専属モデルに。
●イラスト/深川直美
●取材・文/坂井仁美
※本誌掲載の内容は2026年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。
▼『妊活たまごクラブ 初めての不妊治療クリニックガイド 2026-2027』は、は、妊活から一歩踏み出して、不妊治療を考え始めたら手に取ってほしい1冊
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